ポケット型wifiが無料なのは何故?怪しいかもしれない仕組みを検証

ポケット型wifiを利用してパケット通信を使わずにインターネットを利用したいと考えている方もいます。

その中には、そもそも無料で使える仕組みがわからないままの方も少なくありません。

そこで今回は無料のポケット型wifiが怪しいと感じている方に向けて、ポケット型wifiが無料となっている理由について解説していきます。

この記事を読むことで以下の2つのことがわかります。

  • ポケット型wifiが無料となっている理由
  • ポケット型wifiの通信を提供しているキャリア

無料でポケット型wifiが使えるのは縛りがあるから

ポケット型wifiのデータ通信量が無料となる理由を知りたい方もいますが、中には端末が無料となる理由を知りたい方もいます。

そういった方に向けて回答すると、無料でポケット型wifiが使える理由の1つとして、契約期間の縛りがあるためだと考えられています。

主に家電量販店で契約する場合に限られますが、毎月ポケット型wifiの端末代金の分割料金が月額料金から差し引かれ、ずっと使っていると端末代が実質無料となる仕組みが採用されています。

2年3年の縛りがあると途中解約で違約金あり。スマホの端末代と同じ

2年あるいは3年の縛りがあるサービスだと、途中解約してしまうと違約金が発生してしまう点に注意が必要です。

スマホの端末代と同じくらいの費用がかかるところもあります。

最近ではスマホの1ヵ月分の料金程度に収まっているところもあるため、事前に違約金の金額をチェックしておいたほうがよいです。

買い切りは違約金なしだけど最初にお金を払う

ポケット型wifiの中には買い切りタイプのものもあります。

それだと違約金は発生しませんが、利用するデータ容量に合わせて最初にまとめて金額を支払うことになります。

従来の料金プランの仕組みのポケット型wifiサービスより高くなる場合もある点に注意してください。

ポケット型wifiが無料で通信できる理由は携帯ネットワークを使用しないから

ポケット型wifiが無料でインターネットにアクセスできるのは、データ通信を使っていないためです。

通常通りLTE回線で通信するとなると、通信を提供しているキャリアの基地局から電波を飛ばしてもらい、それを受診してインターネットを利用する仕組みとなっています。

しかし、ポケット型wifiを通じたwifi通信の場合、基地局からポケット型wifiに電波が送られます。

そして、ポケット型wifiがルーターとしての役割を果たし、ルーターから無線LANでデバイスに接続する仕組みとなっています。

ルーターというクッションを挟むことで、通信量が消費されることなくインターネットを利用することが可能です。

普段から外出する機会が多い方は、ポケット型wifiを積極的に利用することで通信量を大幅に節約できます。

これによってスマホのプランを小さい通信量のプランに変更すれば、毎月の通信料を抑えることもできます。

ただ、ポケット型wifiを契約するのにも基本的にお金がかかってしまいます。

無料お試し期間で負担なくお試し利用することはできますが、継続利用するとなると毎月ポケット型wifiの通信料がかかってしまう点に注意が必要です。

無料でも使用可。WiFiの仕組みを解説!無線LANの統一規格

wifiの仕組みについては軽く触れましたが、wifiルーターを設置するとwifi機能が内蔵されているデバイスでインターネット接続が可能となります。

LTE回線は通信キャリアの会社に設置している設備のしっかりしたアンテナが建てられています。

そこから日本中に届くくらいの電波が飛ばされているため、一部を除いてLTE回線は全国どこにいても通信が可能です。

一方で、wifiはルーターから数十メートルの範囲しか電波を飛ばすことができません。

そのため、wifi通信は利用できる範囲が限定されてしまう点に注意が必要です。

ちなみに、無線LANにはいくつか規格があり、定期的に新しい規格が生み出され、無線接続でも通信が安定しやすくなっています。

2023年5月時点の無線LANの規格一覧は以下の通りです。

最大通信速度 使用周波数帯 特徴
IEEE 802.11b 11Mbps
※オプション規格の22Mbpsもあり
2.4GHz帯 障害物に強い、電波干渉を受けやすい
IEEE 802.11a 54Mbps 5GHz帯 障害物に弱い、電波干渉を受けにくい
IEEE 802.11g 65Mbps~600Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
※自動的に周波数帯を切り替えて接続可能
2.4GHz帯:障害物に強い、電波干渉を受けやすい
5GHz帯:障害物に弱い、電波干渉を受けにくい
IEEE 802.11ac 290Mbps~6.9Gbps 5GHz帯 障害物に弱い、電波干渉を受けにくい
IEEE 802.11ad 6.7Gbps 60GHz帯 電波の直進性が高い、到達距離が短い

たいていの場合はIEEE 802.11acの規格に対応していれば十分な通信速度が出せます。

多くのポケット型wifiサービスで提供されている端末は最新の規格に対応していますが、気になる方は念のため確認したほうがよいです。

ネット通信するためには端末ルーターだけでなく回線が通じていることが必要

インターネット通信を行う場合、手元に端末ルーターがあればよいわけではなく、回線が通じている必要があります。

フリマアプリなどで稀にポケット型wifiルーターの端末が販売されていますが、それを購入するだけではインターネットは利用できません。

結局のところはスマホと同じで、基地局のアンテナからポケット型wifiに電波を飛ばしてもらう必要があります。

ポケット型wifiサービスで契約を結べば端末は提供してもらえるため、わざわざ自分で用意しなくてもよいです。

ただ、ポケット型wifi端末を無料で提供してもらえるか有料となるかは、ポケット型wifiサービス次第です。

そのため、端末を無料で提供してくれるところかどうかをチェックして契約先のサービスを選びましょう。

有名な「光回線」はケーブル有線の通信でWiFiは無線

ポケット型wifiとは別のサービスで、光回線サービスもあります。

ポケット型wifiでも有線接続は可能ですが、光回線はケーブル有線の通信が中心となり、それとは別にwifiで無線接続することも可能です。

光回線のほうがポケット型wifiよりもずっと速い通信速度でインターネットを利用できます。

ただ、ポケット型wifiとは違って持ち運びできるものではありません。

そのため、自宅でインターネットを利用することをメインとしている通信機器です。

ポケット型wifiだと有線接続であっても光回線の通信速度ほどの速度を出せるわけではありません。

自宅で過ごす機会の多い方は、ポケット型wifiではなく光回線サービスの利用を検討してみてください。

WiFiは4GLTE回線などを使用。仕組みは携帯電話と同じ

wifiは4GLTE回線などを使用しており、ここまで紹介してきたことからわかるように基本的な仕組みはスマホと同じです。

最近はスマホ同様に、WiMAXなどを中心に5G通信に対応しているポケット型wifiサービスも普及し始めています。

5G通信に対応したものであれば、無線接続でも100Mbps近くの通信速度が安定して出やすいです。

40Mbspくらいの速度が安定して出せれば、スマホでできることならたいていのことはストレスを感じることなく楽しめます。

通信速度の速さを意識するなら5G通信に対応したポケット型wifiの契約を検討してみてください。

ポケット型WiFiは怪しくない!大手通信キャリアが提供

ポケット型wifiを怪しいと考えている方もいますが、決して怪しいものではありません。

スマホだとサービスの運営元と通信キャリアを提供している事業者が同じ場合が多いです。

一方で、ポケット型wifiはサービスの運営元はポケット型wifiサービスの提供を主軸としているところです。

ですが、通信キャリアは大手の通信キャリアから設備を借りているものです。

そのため、ポケット型wifiは完全に独自のサービスというわけではありません。

大手通信キャリアが関わっているため、誰にとっても安心して利用しやすいです。

どのキャリアの通信が使えるかどうかは、ポケット型wifiサービスによって異なります。

使いたい通信キャリアが決まっている方は、それを軸にポケット型wifiサービスを選択しましょう。

ちなみに、auやdocomoは通信エリアが広く、SoftBankは電波強度が強くて通信が安定しやすい点が特徴的です。

ポケット型WiFiの通信業者を確認

ここまでポケット型wifiの仕組みなどについて説明していきました。

ここではその内容を踏まえて、おすすめのポケット型wifiの通信業者を紹介していきます。

おすすめのポケット型wifiの通信業者として以下のものがあげられます。

  • GMOとくとくBB WiMAX
  • Broad WiMAX
  • 楽天モバイル
  • ZEUS Wi-Fi
  • ドコモ5G ポケット型wifi
  料金 通信速度 特徴
GMOとくとくBB WiMAX ・1~24カ月目:3,553円
・25~35カ月目:4,103円
・36カ月目以降:4,708円
上り最大通信速度:183Mbps
下り最大通信速度:2.7Gbps
上り平均通信速度:10.65Mbps
下り平均通信速度:57.85Mbps
・キャンペーンが手厚い
・2年連続顧客満足度1位獲得
Broad WiMAX <ギガ放題コスパプラン>
・初月:1,397円
・2カ月目~36カ月目:3,663円
・37カ月目以降:4,818円
<ギガ放題縛りなしプラン>
・初月:1,397円
・2カ月目~36カ月目:3,850円
・37カ月目以降:4,950円
上り最大通信速度:183Mbps
下り最大通信速度:2.7Gbps
上り平均通信速度:10.65Mbps
下り平均通信速度:57.85Mbps
・乗り換えで最大19,000円キャッシュバック
・初期費用無料キャンペーン
楽天モバイル ・3GBまで:1,078円
・3GB~20GB:2,178円
・20GB以降:3,278円
上り最大通信速度:50Mbps
下り最大通信速度:150Mbps
上り平均通信速度: 22.67Mbps
下り平均通信速度:24.43Mbps
・毎月使用したデータ容量によって料金が変わる
・20GB以降いくら使っても料金が固定
ZEUS Wi-Fi <スタンダードプラン>
・30GB:980円(4カ月目以降 2,361円)
・50GB:1,480円(4カ月目以降 3,106円)
・100GB:1,980円(4カ月目以降 3,212円)
<フリープラン>
・30GB:3,168円
・50GB:3,828円
・100GB:4,708円
上り最大通信速度:50Mbps
下り最大通信速度:150Mbps
上り平均通信速度: 8.94Mbps
下り平均通信速度:15.83Mbps
・初めの4カ月間料金が業界最安値
・クラウドSIMで3大キャリアすべてが使える
ドコモ5G ポケット型wifi <5Gギガホプレミア>
・7,315円
<5Gギガライト>
・1GBまで:3,465円
・3GBまで:4,565円
・5GBまで:5,665円
・7GBまで:6,765円
上り最大通信速度:480Mbps
下り最大通信速度:4.2Gbps
上り平均通信速度: 15.67Mbps
下り平均通信速度:100.13Mbps
・通信速度が最も速い端末
・スマホと同じ料金プラン

この表を基にそれぞれのポケット型wifiサービスの特徴を紹介していきます。

GMOとくとくBB WiMAXはキャンペーン適用で実質料金が最も安い

  料金 通信速度 特徴
GMOとくとくBB WiMAX ・1~24カ月目:3,553円
・25~35カ月目:4,103円
・36カ月目以降:4,708円
上り最大通信速度:183Mbps
下り最大通信速度:2.7Gbps
上り平均通信速度:10.65Mbps
下り平均通信速度:57.85Mbps
・キャンペーンが手厚い
・2年連続顧客満足度1位獲得

GMOとくとくBB WiMAXはキャンペーン適用で実質料金が最も安くなるポケット型wifiサービスです。

月額料金そのものはそこまで安いわけではないです。

しかし、最大49,000円のキャッシュバックを適用させることで、実質料金が他社よりも安くなります。

キャンペーンでお得にポケット型wifiサービスを利用したい方におすすめです。

ちなみに、料金が単に安いだけでなく、WiMAXプロバイダで5G通信に対応したポケット型wifi端末を提供してくれます。

料金プランもギガ放題となっており、以前のように使いすぎで速度制限をかけられることもありません。

ただ、キャッシュバックの受け取りにはGMOとくとくBB WiMAXの契約を1年継続する必要がある点に注意が必要です。

Broad WiMAXは乗り換え契約で他社違約金を負担してくれる

  料金 通信速度 特徴
Broad WiMAX <ギガ放題コスパプラン>
・初月:1,397円
・2カ月目~36カ月目:3,663円
・37カ月目以降:4,818円
<ギガ放題縛りなしプラン>
・初月:1,397円
・2カ月目~36カ月目:3,850円
・37カ月目以降:4,950円
上り最大通信速度:183Mbps
下り最大通信速度:2.7Gbps
上り平均通信速度:10.65Mbps
下り平均通信速度:57.85Mbps
・乗り換えで最大19,000円キャッシュバック
・初期費用無料キャンペーン

Broad WiMAXは乗り換え契約で他社違約金を負担してくれるポケット型wifiサービスです。

他社の通信サービスを解約しようと思っても、高い違約金がかかってなかなか解約できないといった方もいます。

しかし、Broad WiMAXなら他社の違約金を最大19,000円まで負担してくれます。

実質解約時の負担を負うことなくBroad WiMAXへ乗り換えることが可能です。

現在契約しているインターネットサービスに対して不満を抱えている方は、Broad WiMAXを視野に入れてみてください。

楽天モバイルは従量課金制で無駄なく利用できる

  料金 通信速度 特徴
楽天モバイル ・3GBまで:1,078円
・3GB~20GB:2,178円
・20GB以降:3,278円
上り最大通信速度:50Mbps
下り最大通信速度:150Mbps
上り平均通信速度: 22.67Mbps
下り平均通信速度:24.43Mbps
・毎月使用したデータ容量によって料金が変わる
・20GB以降いくら使っても料金が固定

楽天モバイルは従量課金制で無駄なく利用できるポケット型wifiサービスです。

毎月固定料金だと、あまり通信量を消費しなかったときに無駄な料金が発生してしまいます。

しかし、楽天モバイルなら使った分に応じて料金が決まるため、無駄な料金を払う必要がありません。

さらに、20GBを超えるとそれ以降は無制限となって料金が固定化されます。

そのため、誰にとっても使い勝手のよいポケット型wifiサービスと言えます。

ZEUS Wi-Fiは初め4カ月の料金が業界最安値

  料金 通信速度 特徴
ZEUS wifi <スタンダードプラン>
・30GB:980円(4カ月目以降 2,361円)
・50GB:1,480円(4カ月目以降 3,106円)
・100GB:1,980円(4カ月目以降 3,212円)
<フリープラン>
・30GB:3,168円
・50GB:3,828円
・100GB:4,708円
上り最大通信速度:50Mbps
下り最大通信速度:150Mbps
上り平均通信速度: 8.94Mbps
下り平均通信速度:15.83Mbps
・初めの4カ月間料金が業界最安値
・クラウドSIMで3大キャリアすべてが使える

ZEUS Wi-Fiは初め4カ月の料金が業界最安値のポケット型wifiサービスです。

通常なら3,000円や4,000円ほどの料金がかかってしまいますが、初めの4カ月は2,000円以下で100GBものデータ容量が使えます。

それ以降も3,000円前後で利用できるため、他社よりも月額料金のコスパのよさに優れています。

また、ZEUS Wi-FiではクラウドSIMを採用しており、大手3大キャリアの回線を切り替えて柔軟にインターネットを使うことが可能です。

通信速度の安定感を持たせたい方におすすめです。

ただ、元々の通信速度が速いわけではない点に注意してください。

ドコモ5G ポケット型wifiは業界最速のポケット型wifi

  料金 通信速度 特徴
ドコモ5G ポケット型wifi <5Gギガホプレミア>
・7,315円
<5Gギガライト>
・1GBまで:3,465円
・3GBまで:4,565円
・5GBまで:5,665円
・7GBまで:6,765円
上り最大通信速度:480Mbps
下り最大通信速度:4.2Gbps
上り平均通信速度: 15.67Mbps
下り平均通信速度:100.13Mbps
・通信速度が最も速い端末
・スマホと同じ料金プラン

ドコモ5G ポケット型wifiは業界最速のポケット型wifiサービスです。

元々の最大通信速度が4.2Gbpsを記録しており、平均で100Mbps程度の速度が出せます。

これだけの速度が安定して出せるところはそうそうありません。

また、普段からドコモのスマホを利用している方なら、料金プランはスマホと同じものになっていて契約しやすいです。

料金そのものは安いわけではありませんが、通信速度の速さは優れているため、通信速度の速さを求める方はチェックしてみてください。

ドコモやauやソフトバンクは基地局が多いけど新規の楽天は少なめ

ドコモやau、ソフトバンクは基地局が多いですが、楽天はまだ基地局が少ないです。

そのため、楽天回線を使うポケット型wifiサービスを利用する際は通信が安定しづらい可能性がある点に注意しましょう。

ポケット型wifi無料に関するよくある質問

無料のポケット型wifiについてインターネット上にはさまざまな質問が投稿されています。

今回はその中でも特に質問されることの多かった以下の質問に回答していきます。

  • ポケット型wifiの返却は必要?
  • 無料のポケット型wifiのおすすめの使い方は?

1つずつみていきます。

ポケット型wifiの返却は必要?

ポケット型wifiは返却が必要な場合もあります。ですが、端末無料となっているところなら購入タイプでの契約になっているところが多いため、返却しなくても構いません。

無料のポケット型wifiのおすすめの使い方は?

データ通信量を消費せずに使える点を活かすなら、スマホの料金プランを小さいものにして通信費を節約することをおすすめします。

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