不動産の一括査定は匿名でできる？

不動産の一括査定とは、ネット上の簡単な入力だけで「売ったらいくら？」を一括査定してもらえる便利なサービス。

このように考えて躊躇される方は多いはず。

Check！
そこで今回は、匿名でできる不動産査定サービスについてご紹介。

この順番で解説していきます！

匿名で利用できるのは便利な反面、やはりデメリットもあることは事実。
こうしたマイナス面や注意点もしっかりと解説させていただきます。

不動産査定は匿名でもできる！

改めて、不動産一括査定は、匿名でも依頼することができます！

正確には不動産会社へ「一括査定」の依頼ができるタイプは少なく、主にweb上で「単独査定」ができるタイプが主流です。

匿名の不動産査定サービスはいろいろ出ていますが、それらに共通しているのは、個人情報を提示する必要がない、ということ。

個人情報は具体的には「お名前」と「電話番号」、この2点は不要となるため、以後のセールスの心配がなくなるのが嬉しいポイント。

そして「メールアドレス」だけは、マイページを作成したり、会員登録したりする目的で必要になることが多いようです。

匿名の不動産査定サイトは大きく分けて2種類

匿名の不動産査定サイトは大きく2種類に分けられますので、ここで整理しておきます。

不動産会社による査定

1つ目は、「不動産会社による査定」が行われるタイプです。
後にご紹介する査定サービスのうち、唯一「ライフルホームズ」がこれに当たります。

不動産会社に査定してもらえるメリットはあるものの、あくまで匿名での依頼ということで、提示されるのは「平均的な概算価格」にとどまることは心得ておきましょう。

ビッグデータに基づく自動査定

2つ目は、「ビッグデータに基づく自動査定」が行われるタイプです。
自動査定タイプは、

• 周辺の取引実績
• 地価公示データ
• 都道府県地価調査データ

などがあらかじめインプットされていて、入力された情報に対して、独自のアルゴリズムで自動的に価格を算出していくシステム。
コンピュータによる査定のため「AI査定」とも呼ばれています。

AI査定は人の手を介さずに価格をはじき出してくれるため、その場で瞬時に査定額を知ることができるのが魅力です。

おすすめの匿名不動産査定サイト5選

匿名査定がどんなものかを知るには、実際に使ってみるのが一番！
ということで、おすすめの匿名査定サイトを5選ピックアップしました。

（各サービスの画像はそれぞれの公式サイトより引用させていただきました。）

ライフルホームズ

LIFULL HOME’S（ライフルホームズ）は日本最大級の不動産情報総合サイト。
売却したい方向けのサービスとして「一般の一括査定」「匿名査定」の両方に対応しています。

社会的信用度の高い大手が運営するサービスですので、安心して利用することができるでしょう。

⇒LIFULL HOME’S公式サイト

SUMiTAS（スミタス）

SUMiTAS（スミタス）は仲介による売却だけでなく、不動産会社による買取や、賃貸して土地活用なども視野に入れた「売却・賃貸W査定」というサービスを展開しています。

匿名希望の方には、その場ですぐに価格が提示される「簡単10秒査定」コーナーが便利です。

⇒SUMiTAS公式サイト

すまいステップ

すまいステップは、厳しい審査基準に通過した優良企業のみで構成されている一括査定サイト。
そんなすまいステップにも「匿名簡易査定」コーナーがあるのです。

すまいステップの匿名査定も、先ほどのSUMiTASとよく似ています。
マンション・戸建て・土地のいずれでも、わずか数項目の入力だけで瞬時に価格が算出されます。

⇒すまいステップ公式サイト

IESHIL（イエシル）

IESHIL（イエシル）は不動産査定だけでなく、「不動産アドバイザーサービス」を持つのが特徴。
専門アドバイザーは希望者に対して、中立の立場から個別相談や不動産会社紹介などに応じています。

価格査定の方は、ビッグデータに基づく査定システムが担当。
会員登録することで、マンション各部屋ごとの査定額が詳細に分かるしくみです。

⇒IESHIL公式サイト

マンションナビ

マンションナビは、全国対応のマンション特化型査定サイト。
お手軽な「AI査定」と、具体的に売却を考えたい方のための「プロ査定」を選択して利用することができます。

⇒マンションナビ公式サイト

匿名の査定サイトを利用する際の注意点

匿名の査定サイトを利用する際の注意点を挙げておきます。

現地の状況が反映されない

匿名査定では、個別の物件ごとの現地の状況が反映されることはありません。

特に一戸建ての場合、現況はまさに千差万別。
例えば土地なら、宅地として使いやすい整った形なのか、あるいは細長いのか。
建物なら木造なのか鉄骨なのか、修繕が行われているかなどですね。

マンションの場合はまだ戸建てよりも均一性があるため、一戸建てほど現況による差額は出にくい面があります。

いずれにしても、匿名査定においては本来の査定で加味すべき要素が含まれていないことに注意が必要です。

よって、匿名査定がビッグデータ式であっても不動産会社による査定であっても、あくまで周辺相場をもとにした目安の「平均価格」であることは承知しておくべきでしょう。

価格は大まかにしか分からない

こちらも前項と関連していますが、価格は大まかにしか分からない点には注意が必要です。

例えば上記の匿名査定サービスを筆者が利用してみたところ、査定結果には1,200万円もの差が出ました。

ここまで差が大きくなると「今、売るべきなのかどうか」の判断で逆に迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

これは極端な例にしても、匿名査定は「はじめの一歩」として便利な反面、査定額はかなりざっくりとしたものとなることは押さえておきましょう。

◆　◆　◆

もし現在少しでも具体的に売却をお考えなら、匿名査定からお早めに通常の査定へと進まれることをおすすめします。
その方が後々の「勘違い…！」「予定変更！」などのトラブルを防ぐことができます。

不動産一括査定サイトを利用すれば、不動産会社に個別に連絡をする手間もなく、サクッと依頼完了。
その後のやりとりは「メール希望」にしておけば、電話でバタバタすることもありません。

最近は一昔前と違って、営業スタイルもメールやLINEを利用したものに変わってきていますので、ご安心下さいね。

ちなみに、通常の査定にも「訪問査定」と「簡易査定」の2種類があります。
このうち簡易査定の方は不動産会社による訪問がないためお手軽。

とはいえ匿名査定よりも入力項目が詳細になりますし、お名前を明かすことにもなりますから、匿名査定よりも精度の高い資料となるはずです。

こちらにおすすめの不動産一括査定サイトを2点ほどご紹介しておきます。

まとめ

今回は、匿名でできる不動産査定サービスについて解説してきました。

家の資産価値は知りたい、でも不動産会社に査定を依頼するのはちょっと…
そんな方にはうってつけのサービスと言えるのではないでしょうか。

とはいえ、匿名査定にも注意点はあります。
査定とは本来「それぞれがもつ特有の要素を加味して、個別に算出する」からこそ査定なのですが、匿名査定の場合はまだ「平均的な概算」にとどまっているのが現状です。

とはいえ、web上で一発査定ができるシステムというのはとっても便利。
これから将来に向けて、もっとシステム改良されて精度が高くなっていくことを期待したいですね。

ちなみに、現状では査定価格にかなりの差が出てしまいます。
試しに筆者の実家（一戸建て）を複数のサイトで匿名査定したところ、何と3,000万円以上も差が出るという結果に…！

ですから将来的に少しでも売却をお考えの方は、お早めに不動産一括査定サイトなどで通常の査定もされてみるのがおすすめ。
その方が結果的に売却成功の近道となるはずですよ。

⇒全国カバーの一括査定サイト「イエウール」