FXと株どっちが難しいの?

資産運用を始めるにあたって、株式投資やFXを始めようと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、初心者の方にとってどちらもハードルが高く、始めるのを躊躇している人もいるはずです。確かに投資はリスクも少なからずあるため、損失を出す可能性もあり、資産を増やすどころか減らしてしまう可能性もあります。

始めて資産運用する方であれば、できるだけ簡単でリスクの低いものから始めようと思うのが普通ですよね。しかし、投資の知識がないとどの投資が簡単で、どの投資が難しいのか判断できないのが難点です。初歩的な「FX」と「株」でどちらが難しいのかイメージを掴んでおかないと投資を始めるのは難しいでしょう。

そこで今回はFXと株でどちらが難しいのかについて詳しく解説していきます。FXと株それぞれの難しさを把握した上でどのような投資から始めればいいか把握してみましょう。

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FXと株ならFXのほうが難しいと感じられやすい

FXと株のどちらが難しいかについては一般的にFXの方が難しいと考えられています。FXの方が難しいと言われる理由としては以下の2点が挙げられます。

  • FXで未来を予測するには情報収集が大変
  • 少額で大金も目指せるけど稼ぐためには努力も必要

では、なぜ上記の点についてFXが難しいと感じられるのか詳しくみていきましょう。

FXで未来を予測するには情報収集が大変

FXは通貨の値動きを予測するための情報収集が難しいと言われるため、初心者にとってハードルが高いと感じられています。もちろんチャートの分析のみで売買を行う人もいるのですが、FXでは各国の経済情勢や金融政策、要人の発言なども含めて値動きに影響を与えるため、最新の情報を逐一入手しなければなりません。

株式投資においても経済ニュースや企業の最新の動向を収集しなければなりませんが、FXでは刻一刻と変化するう国際情報を広範的に眺めながら、1つ1つの情報を集めなければならないので難易度が高くなります。

もちろん取引をする通過を絞って、関連する情報をもれなく収集することで、効率よく取引を行うこともできますが、それでも情報に対するアンテナや感度が求められるでしょう。

FXでの取引を始める時には、実際の取引を始める前に情報を収集する癖をつけながら、デモトレードなどを通じて、情報とチャートのつながりを掴んでいくといいでしょう。

少額で大金も目指せるけど稼ぐためには努力も必要

FXでは少額の投資資金であってもレバレッジをかけて取引を行うことができるため、大金を稼ぐことができます。例えば、投資資金が10万円であっても信用取引によって、100万円での取引が可能になるため、その分、より大きな利益を得ることができる可能性があります。

しかし、より大きな利益の可能性があるということは、大きな損失が出る可能性もあるため、ハイリスクハイリターンな取引と言えるでしょう。そのため、初心者の方はリスクのコントロールをした上で、FX取引を始めなければなりません。

また、FXで稼ぐためにはチャート分析のセオリーを勉強したり、国際情勢や金融政策の知識を得たりしなければなりません。常に最新の情報をもれなく入手して、最適な選択肢を考え抜く思考的なスタミナも求められます。

このようにFXで稼ぐためには、それなりの努力が必要になるでしょう。楽して稼げるという類のものではないので、やはりFXは難しいと言えるかもしれません。

FXと株の違いを知って向いていそうなほうを始めよう

FXと株の違いについて明確に理解している人はあまり多くないかもしれません。それぞれの違いを知っておかないと、どちらが難しいのかを判断することもできませんし、どちらの投資が自分に向いているのかを知ることもできないでしょう。

ここでは、以下のようなFXと株の違いについて解説していきます。

比較項目 FX
投資対象 通貨
20~30銘柄
上場企業
国内だけで3000銘柄以上
資金効率性 レバレッジ:最大25倍 レバレッジ:3.3倍
取引時間 24時間
取引所の営業時間
変動要因 国の経済状況・自然災害・要人発言など
企業の業績・将来性・社会経済など
1日の値動き ドル円で大体0.5~2%(大変動でも3~4%) 3%以上変動する銘柄多数
売買以外の利益 スワップポイント
配当金や株主優待
初期費用 10万円程度
100万円程度
(銘柄によっては少ない)

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

投資対象はFXよりも株の方が断然多い

FXと株ではそもそも投資対象が異なります。FXは各国の通貨に投資をして、為替の値動きに応じて利益を得ていくのに対して、株は上場している企業に投資をして、業績などによって値動きする株価によって利益を得ます。

さらに、投資対象となる銘柄についても大きな違いがあり、FXは通貨の種類なのに対して、株は上場企業が全て投資対象になるため、株の方がより多くの銘柄から選ぶことができます。
株式投資の利益の出し方を解説

  • FX⇒通貨(全世界で約30銘柄)
  • 株⇒企業(日本だけで3000銘柄以上)

そのため、より選択肢の多い中から投資対象を選びたい場合には、株に投資するのがおすすめです。数少ない投資対象の値動きを見極めながら取引をする場合にはFXが向いていると言えるでしょう。

資金効率性は信用取引ができるFXが圧倒的に高い

資金効率性とは投資資金に対して、どれだけの利益が得られる可能性があるかについての指標です。投資においては投資資金に対してレバレッジをかけることによって、投資資金よりも大きな資金で投資が可能になります。

一般的にレバレッジはFXと株の両方で可能になっているのですが、レバレッジの大きさについてはFXの方が圧倒的に大きくなっています。

  • FX⇒日本では最大25倍
  • 株⇒信用取引で3.3倍(制約あり)

このようにFXでは投資資金に対して最大25倍のレバレッジをかけて取引ができるため、少額でもより大きな利益を上げることができます。ただし、大きな損失が出る可能性もあるので、ハイリスクハイリターンな投資であることを頭に入れておいてください。

取引時間はFXなら24時間いつでも可能になっている

FXと株は取引時間が異なるため、いつ取引を行うかによっても選ぶことができます。FXについては基本的に24時間どの時間帯でも取引が可能になっています。一方で、株は取引所が営業している時間帯でしか取引ができません。

為替市場 取引時間
ウェリントン
5:00頃~15:00頃(4:00頃~14:00頃)
シドニー
7:00頃~17:00頃(6:00頃~16:00頃)
東京
8:00頃~17:00頃(-)
香港
9:00頃~18:00頃(-)
シンガポール
9:00頃~18:00頃(-)
フランクフルト
16:00頃~翌1:00頃(15:00頃~翌0:00頃)
ロンドン
17:00頃~翌2:00頃(16:00頃~翌1:00頃)
ニューヨーク
21:00頃~翌6:00頃(20:00頃~翌5:00頃)
証券取引所 取引時間
東証 9:00~11:30
12:30~15:00
JNX 8:20~16:00
17:00~23:59
Chi-x 8:20~16:00

そのため、仕事をしている方で夜間や早朝しか取引ができない場合には、FXをするしかないかもしれません。しかし、24時間取引が可能ということは常にチャートの値動きが気になって眼が離せない状況になる可能性もあるので注意しなければなりません。

また、短期間で細かい取引を行うFXに対して、株は一定期間保有してインカムゲインの他に配当金や株主優待によって利益を得る方法もあるため、時間のない方でも取り組めます。

変動要因は共通しているようで少し異なっている

値動きの要因はFXと株で以下のように異なっています。

  • FX⇒国の経済状況・自然災害・要人発言など
  • 株⇒企業の業績・将来性・社会経済など

FXは通貨の値動きなので国際情勢や金融政策などが変動要因になります。その他にも、自然災害や要人の発言など、国際情勢に影響を及ぼすものが通貨に影響を与えます。

株は企業の業績が中心になっており、企業や業界の将来性や安定性、国の経済情勢などのマクロ要因も変動に関わってきます。

1日の値動きは株の方が大きい傾向にある

1日の値動きが大きい傾向にあるのは株の方です。FXではせいぜい2%までしか値動きがないため、レバレッジをかけなければ大きな利益を得ることはできません。

株は3%以上値動きをすることも多く、1日の変動で大きな利益が得られる可能性もあります。

どちらも売買以外での利益を得ることもできる

取引による売買利益以外では以下のような利益を得ることができます。
FXのスワップポイントで利益が得られる仕組み

  • FX⇒スワップポイント
  • 株⇒配当金・優待

スワップポイントは2国間の金利差によって生じる利益のことで、レバレッジをかけることでも大きな利益が得られます。株では、所有する株に応じて配当金や株主優待が得られます。

初期費用はどちらもそれほどかからないが少額投資で高リターンFX優勢

初期費用についてはFXの方が少額に抑えられる傾向にあります。FXは10万円程度からでも始められるのに対して、株は銘柄によって100万円程度必要なケースもあります。

もちろん株式銘柄によっては10万円程度から始められるケースもあります。

FXと株は難しさの「種類」が違う!それぞれここが難しい

FXと株の難しさはタイプが違うと言えるでしょう。それぞれの難しさをまとめると以下のようになります。

  • 株式投資は多種多様な銘柄を選ぶのが特に難しい
  • FXは相場を分析して為替変動を予測するのが特に難しい

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

株式投資は多種多様な銘柄を選ぶのが特に難しい

株式投資の特徴は銘柄が多種多様であることです。そのため、どの銘柄の株価が伸びるのかを予想するのが難しく、1つ1つの企業だけでなく、業界全体の分析やその国の経済情勢も視野に入れなければなりません。

同じ業界でも伸びる銘柄と停滞する銘柄があるなど、1つ1つの企業について詳細な違いを感じ取れる洞察力が求められるでしょう。

FXは相場を分析して為替変動を予測するのが特に難しい

FXでは国際的な経済情勢や金融政策などを通じて為替の値動きを予測するのが難しいです。

チャート分析など専門的な知識も求められますし、さまざまな情報を統合しながら将来的な動きを予測するのは初心者にはハードルが高いでしょう。

FXと株で初心者でも始めやすくて初心者に難しいのはどっち?

FXと株で初心者でも始めやすいのはどちらなのかを解説します。

少額で大きな利益を狙いたい FXがおすすめ
損失が心配で最小限に抑えたい 株がおすすめ
長期保有で優待や配当を中心に利益を得たい 株がおすすめ
非課税で投資を始めたい 株がおすすめ
国際情勢や経済ニュースを参考にして投資をしたい 株がおすすめ

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

少額で大きな利益を狙いやすいのはFX

レバレッジのかけかたによる利益の増減のイメージ図
少額の投資で大きな利益を得たい場合にはFXがおすすめです。FXは外国為替証拠金取引の略であり、通貨の価格変動を利用して利益を得る取引で、証拠金を使って取引を行うため、株式投資と比べると少額の資金でも始めることができます。

株式投資においては一株の購入に相応の資金が必要となるのに対して、FXでは証拠金と呼ばれる一部の資金で取引を行うことができます。例えば、1000ドルの証拠金で最大100倍のレバレッジをかけることができれば、100,000ドル分の通貨取引が可能で、少ない資金で大きな取引ができるため、利益のポテンシャルも高くなるのです。

また、FX市場は24時間取引が可能であり、いつでも取引を行うことができます。株式市場では取引時間が限られているため、仕事や日常生活のスケジュールに合わせづらいことがありますが、FXは時間的な制約が少ないため、自分の都合に合わせて取引することができます。

ただし、高いレバレッジは大きなリスクも伴います。価格変動が損失をもたらす可能性もあるため注意が必要です。

損失が心配で最小限に抑えたい場合は株

損失が出るリスクを抑えたい人にとっては、株がFXよりもおすすめです。株式投資では、一般的には一株の購入に相応の資金が必要となります。しかし、少額の投資から始める場合でも、株式市場では資金の分散投資が可能です。

具体的には、投資信託やETF(上場投資信託)を利用することで、複数の企業の株式に分散して投資することができます。これにより、リスクを分散し、損失を抑えることができるのです。

一方、FX取引では高いレバレッジを活用することが一般的で、証拠金に対して大きな取引を行うことで大きな利益が狙えるのと同時に損失も拡大する可能性があります。

特に初心者の場合は、価格変動の影響を受けやすく、予測が難しい為替市場での取引はリスクが高いと言えます。そのため、損失が出るリスクを抑えたい人にとっては、株式投資がより安定した選択となるでしょう。

長期保有で優待や配当を中心に利益を得るなら株

長期保有を通じて株主優待や配当金を中心に利益を得る場合には、株がFXよりもおすすめです。株式投資では、企業の株式を保有することで株主となり、その企業から株主優待や配当金を受け取ることができます。

株主優待は、企業から株主に対して提供される特典や割引などの恩恵であり、配当金は企業の利益の一部が株主に分配されるものです。

特に長期保有による株主優待や配当金を中心に利益を得る場合、株式投資は魅力的な選択肢となります。長期保有によって株価の変動リスクを抑えつつ、企業の成長や安定的な収益に基づいて受け取ることができます。

非課税で投資を始めたいと思っているなら株

NISAなら120万円以下の利益は非課税になるので効率がいい
非課税で投資を始めたいと考えている場合には、NISA(少額投資非課税制度)がある株式投資がおすすめです。NISAは、特定の条件を満たす個人投資家が、一定の範囲内で株式や投資信託に投資する際に、投資利益に対して所得税や住民税がかからない制度です。つまり、投資利益を非課税で得ることができます。

一方、FXにはNISAに相当する非課税制度は存在しません。FX取引の利益は所得として課税されますので、税金の面で考えるとNISAがお得です。NISAを利用することで、投資初心者でも少額から株式投資を始めやすくなります。

そのため、非課税で投資を始めたい場合にはNISAがある株式投資がおすすめです。

国際情勢や経済ニュースを参考にして投資をするなら株

国際情勢や経済ニュースなど情報を収集しながら投資をしたい人にとっては株式投資がおすすめです。さまざまな情報から値動きを予想するのはFXと株で共通していますが、FXの値動きは特に予測が単純ではなく、不確実性が高い側面もあります。

そのため、しっかりとした情報収集と予測をしても外れる可能性があります。株であれば情報に対する値動きが正直な傾向が大きいので、綿密な情報収集をしながら投資を行う場合には株の方がわかりやすいでしょう。

FXと株を始める前に!難しさと注意点をおさらいしておこう

FXと株を始める前に注意点をおさらいしていきます。

  • FXでは損失を出すと強制決済が行われる
  • 株式投資は企業が倒産すると価値がゼロになってしまう
  • 株式投資は銘柄によって初期費用がかかるケースが多い

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

FXでは損失を出すと強制決済が行われる

FXを取引する上で注意が必要なポイントの一つは、損失を出した場合の強制決済です。強制決済とは、損失が一定水準を超えた時に証券会社が自動的にポジションを決済し、損失を抑える仕組みです。

FXではレバレッジを活用することができますが、その分リスクも高まります。価格の変動が予想外の方向に進んだ場合、損失が急激に拡大することもあります。このような状況で証券会社は投資家を保護するため、損失が一定水準を超えたら自動的にポジションを決済することがあります。

強制決済が行われると、投資家は予想外の損失を出すことを防ぐことができますが、同時にポジションを保持する時間が制限されることになります。また、強制決済によってポジションが決済された場合、追加の資金を投入してポジションを維持することができないため、損失を取り返す機会も失われてしまいます。

したがって、FXを取引する際には慎重にリスク管理を行う必要があります。十分な資金を用意し、損失を出すことによる影響を予測し、適切なポジションサイズを設定することが重要です。

株式投資は企業が倒産すると価値がゼロになってしまう

株式投資を行う上で注意が必要な点の一つは、企業の倒産によるリスクです。株式を所有している場合、その企業が倒産すると株式の価値はゼロになってしまいます。

株式は企業の所有権を意味し、その企業の成長や収益に連動して価値が変動します。しかし、経済の変動や業績の悪化などによって企業が経営破綻し、倒産する場合があります。このような場合、株主の所有する株式は無価値となります。

株式投資は高いリターンを狙える一方で、企業の経営状況や市場の変動に左右されるため、リスクも伴います。特に個別株の場合、企業の業績や経営戦略を詳しく分析し、投資判断を行う必要があります。

したがって、株式投資を行う際にはリスク管理が重要です。分散投資や投資先の選定に注意を払い、複数の企業に投資することでリスクを分散させることができます。また、投資の際には十分な情報収集と慎重な判断が必要です。

株式投資は銘柄によって初期費用がかかるケースが多い

株式投資では銘柄ごとの価格差によって初期費用が上下するので注意してください。株式の価格は銘柄によって異なり、高価な銘柄ほど初期費用も高くなる場合があります。

株式市場には様々な銘柄が存在し、それぞれの銘柄は企業の規模や成長性、人気度によって価格が決まります。一般的に、成長が期待される企業や人気のある銘柄は高い価格で取引される傾向があります。そのため、これらの銘柄に投資する場合、初期費用が高くなることがあります。

初期費用は、株式投資を始める際に必要な資金のことであり、株式の購入に伴って支払われます。高価な銘柄に投資する場合、少額の資金では株式を購入することができず、より多くの資金が必要になります。

したがって、株式投資を始める際には、初期費用の観点からも慎重な計画が必要です。自身の投資予算に合わせて銘柄を選定し、初めての投資額を抑えることが重要です。

証券サービスによっては少額から株式投資ができるサービスもあるので、初期費用を抑えながら自由に取引がしたい場合におすすめです。

FXと株どっちが難しい?についてのよくある質問

FXと株どっちが難しい?についてのよくある質問に関するよくある質問をまとめました。

ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にしてみてください。

質問1 FXと株でリスクが大きいのはどちらですか?

どちらも損失が出るリスクはありますが、レバレッジがかけられる幅が大きい分、FXの方がリスクが大きくなる傾向にあります。

質問2 所持金がマイナスになる可能性はありますか?

レバレッジをかけずに現物取引を行うのであれば基本的にマイナスにはなりません。FXのように信用取引を行うとマイナスになる可能性が生じます。

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